現在工事中の埼玉・日高市の住宅は建て主さんのご要望により、「和風」な住宅となっております。
人それぞれあると思いますが、「和風」な建物ってどういうもんでしょうね。。
内部は和室があって、床の間があって、外観は瓦屋根で軒先がででいるとか。。。?
今回は特に外観に和風な感じを出す為の意匠として仕掛けた例を一部ご紹介したいと思います。
まずは、玄関。
「玄関は家の顔」という意識が強い方もいらっしゃるのではないでしょうか?
和風な造りですと特にその傾向が強いかも知れません。
今回は玄関を一般の壁より少し引っ込め、奥行を出し、
その前に桧の柱を左右対称に建て、玄関屋根を掛けました。
一番顔を造りやすい方法とも言いましょうか(^_^;)
その屋根の垂木と野地板を見せる様にしましたが、それだけでも和風な感じがでますが、そこでちょっとひと工夫。
写真で垂木上に横に流れている材料が見えると思いますが、
この名前は通称「小舞い」と言います。これを入れる事でより和風な感じがでてくるとおもいませんか!?(^^)
純和風住宅で用いられる手法の一種です。
次の部分はどこでしょう?
南側の掃き出し窓の雨戸を引き込む「戸袋」と呼ばれる所です。
一昔前の住まいで、よく木製の雨戸を開け閉めしたという方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、コストやメンテナンスの面で木製の雨戸だと難しい面もありますので、今回は雨戸付きアルミサッシを採用しました。
それもただ雨戸付きサッシとしただけでは殺風景でさみしいですよね。
そこで、その雨戸部分に大工さんに一手間掛けてもらい、無垢板で囲ってもらいました。
こうすると、ノペっとした南側の外観に出っ張りが生まれ、さらに木目がアクセントとなり、さらにグッと和風ぽさが出てきます。
建物の全体写真はただいま足場のシートで見えない為、シートが取れましたら載せたいと思います(^^ゞ
ハウスメーカーや地域ビルダーの造る家は、皆がそれなりに気に入るデザインの住まいだと思います。
ただ「それなりに気にいるデザイン」と言うのは、言ってしまうと特徴のない画一的なデザインと
言い換えることもできるのではないでしょうか?
家族ってそれぞれ個性がありますよね。
家にも個性ってあると思うんです。
その個性を十分に引き出してあげられる様な「世界にひとつないその家族だけ住まい」となるよう
微力ながらお手伝いして行きたいものです。。
これから何十年と住むのは自分達設計士でなく依頼してきてくれたご家族。
建築家の単なるエゴなデザインを突き通すのでなく、会話よりその人が何を望んでいるのか汲み取り、
それを形にしてあげるのが建築家としての役割なのかなと感じます。
”住まいとは、住まう人によって表情を引き出してあげるもの。”
その家に「表情」をつけるのも「色」をつけるのも、自分達でなくそこに住まう人。
だから建物は、カッコつけずシンプルな佇まいでいいんだと思います。
「建築家は住まう人の良き伴走者となれ!!」
この気持ちを忘れずに。。。
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