ページ

2011年5月30日月曜日

陽・風メグル家(ウチ)~桶川 TAKA-HOUSE

今まで携わった物件の施工例を、こちらでも一部公開することにしました。
ホームページ共々宜しくお願い致します。
この家のコンセプトは

「子育て、巣立ち、やがて迎える夫婦二人での老後生活・・・。
 それぞれの暮らしに対応できる、可変的な住まいを考える。」

1階はLDK、2階には夫婦の寝室に子供部屋。といったプランをよく見かけます。

高度成長期を経て、それが現在、当然のセオリーのごとく考えられています。
狭い敷地に建てる日本の住宅事情の場合、しかたない事かもしれません。

この頃、住宅を取得した団塊の世代の方々は、定年を迎え、また、迎えつつあります。
そして、「年をとると足腰が弱ってしまって、2階に上がる事が億劫になり、下の和室で寝ているよ」という事も良くお聞きします。

そして、現在の住宅は、質も格段に良くなり、50年・100年と持つ住まいが手に入るようになりました。

これからの高齢化社会。
そして、建物の長寿命化。

家を建てるなら、住んでいる間はずっと快適に過ごしたいですよね。

では、それらをつなぐ理想とする住まいとは何か?
それはやはり、段差のない「平屋建て」ではないかと考えます。

確かに、家族4人で住める程度の平屋建てが建てられる広い敷地を確保する事は、現状、なかなか難しい事です。

このお施主さんは30台前半。

本当は平屋建てが希望だけれども、他の住宅メーカーさんからは「この土地には2階建てしか建ちませんよ」と言われていたようです。

そんな話をお聞きして、平屋建てとはいかないまでも

“夫婦二人での老後は、1階だけで快適に生活ができる住まい”

を造ってあげられたらいいなと思いました。


















プランはいたって単純。

1階に夫婦寝室を設け、2階は割り切って、やがて子供達は巣立っていくことを前提に、スペースのみ与え、子供の成長と共に簡易間仕切り壁や家具で仕切っていく方法をとっていきました。これは、最初に掛かるコストを抑えることでもあります。

延べ面積100.19㎡(30.30坪)とコンパクトでありながら、1階部分を十分にとり、将来の老後生活を快適に過ごしてもらう為、夫婦寝室の近くに水廻りを設け、また、トイレ前の廊下の幅を広くする等、バリヤフリーな建物となるよう心掛けて設計しました。

キッチンをダイニングではなく「ゴロ寝スペース」と称したタタミコーナーと対面する形にしたのは、ゴロ寝スペースで赤ちゃんを寝かせておけば、キッチンで奥さんが作業していても、常に子供を見てあげられる様にしてあげたかったからです。

ここは、縁側含め、家族みんなの日向ぼっこスペースとして活躍してくれそうです。


この物件を経験し、子供の成長に伴う、近い将来を想定した住まいだけでなく、もっと先を見越した住まいの在り方を、そろそろ考える時期に来ているのではないかと思います。


そんな、皆が忘れかけていた「当たりまえの家」をこれからも「シンプル」に提案していきたいなと思った今日この頃です。

 

2 件のコメント:

  1. 本橋さんおはようございます。とがさちです

    とうとう完成したんですね!おめでとうございます^^。
    う~ん、素敵なお家ですね。無垢木をたっぷり使っていて
    PCから木の香りがしてきそう。

    キッチンの前の4畳半。これは使い勝手がよさそうですね。小さなお子さんがいたら絶対いいですよ!
    HPも拝見させていただきますね。

    あ、小野さんから本橋さんがコメントの件気になさっているとお聞きしました。
    ぜーんぜん大丈夫ですよ!

    では、また遊びに来ますね。

    返信削除
  2. とがさちさん、こんにちは!

    コメントありがとうございます。
    HPでは、写真をクリックしても拡大しない為、こっちにも張る事にした次第です(^_^;)

    そうした方が見やすいと思いまして。。
    とがさちさんの様な方々が見やすいのはどれか?まだまだ色々と模索中です。

    コメントについては、最初、目茶目茶焦りましたよ(汗;)!!

    そうそう、小野君から、とがさちさんのブログも教えてもらいましたよ!

    返信削除